梅津慶一 diary

たことねこ

大学の哲学科

私は文学部哲学科の出身ですが、これから大学受験をする人に哲学科を薦めたりはしません。

その理由は、哲学を人生論と混同しているひとが多いからです。哲学科では、「あなたはこのように生きるべきだ」「神は存在する」「社会はこれこれこのようにあるべきだ」「他人とどのように付き合えばよいか」といった問題の答えは教えてくれません。

こういうことを知りたければ、本屋の人生論のところで本を買いあさって、自分で読めばいいのです。

では、哲学科では、なにを学ぶのかというと「神とは何か」「神が存在するかしないかを人間は知りうるか」「私と世界はどのような関係にあるのか」「言葉に意味があるのはなぜか、そもそも、本当に意味はあるのか」「私とあなたは、どこが同じで、どこがちがうのか」「私とあなたは、仲良くしなければならないのか」といった問題です。

しかも、みんなで議論することはあまりなく、プラトンデカルト、カントなどがどんなふうに考えたのかを、一方的に聞くだけです。

さらに、哲学科では、ドイツ語、フランス語、ギリシャ語などの語学の勉強に時間をかけます。はっきりいって、つまらないし、難しいです。

このように、「なんか人生に悩んでいる」といった人が哲学科に来ると、大いに失望します。

私と一緒に法政大学文学部哲学科に入学した学生の95%は哲学科に失望し、入ったことを後悔していました。

皆さん、注意してください。