梅津慶一 diary

たことねこ

3匹が斬る

僕の名前は冷泉慶一(れいせい けいいち)。

弁護士だ。

特技は、何があっても冷静なこと。

相棒のももちゃんと密偵のたこルカと共に活動し、その名声はアンドロメダ大星雲にも轟いているという。

 

今日の裁判は、神流 尾登(かんな おと)が有財 一浪(うざい いちろう)に殺害されたという事件で、僕は有財氏の弁護をしている。

有財氏は嫌な人物だが、報酬5億円となれば話は別だ。

 

裁判のポイントになっているのは、凶器に使われたオカネアルーンという、時価10億円ともいわれる短刀だ。

こんな凶器を用意できたのは、有財氏ぐらいしかいないといわれている。

 

裁判長も、そろそろ有罪判決を出しそうだぞ。

頭をフル回転させろ。

 

うーん、この犯行現場が、隣の家とやけに近いんだよなあ。

たこルカ、この隣の家には誰が住んでいるんだっけ?

 

世界平和団体代表の白鳩 雪男(しらはと ゆきお)でんな。

 

世界をまわって、平和を説くおっさんかあ。

で、この白鳩氏の家族・親族はどうなっているんだっけ?

 

おっと、いけねえ。

冷泉のだんなに渡し忘れていた書類が一枚あったずら。

 

えーと、 白鳩氏のママは資産1000億円・・・。

おい、たこルカ、こんな重大情報を忘れていたのか。

 

ひゃー、これはうっかり。

足を斬っておわびします。

 

裁判長、オカネアルーンを用意できた人物がもう一人いました。

被害者の隣人、白鳩 雪男です。

しかも、彼の家と事件現場は、窓を渡れば、50センチも離れていない。

 

なんですと。

すぐに、白鳩 雪男を連れてきなさい。

 

 

 

結局、白鳩 雪男は、あっさりと犯行を自供した。

なんでも、神流氏のかける演歌の音がやかましかったらしい。

 

 

今回も3匹で斬ってやったぜ。

 

 

 

ちなみに、有財氏から、政治家にならないかと誘われたが、考えておくと返事をしておいた。