ももちゃんのレーザービーム。
けーいちさん。
ぎゃっ。
ももちゃん、パソコン画面から出てくるのだめ。
緊急事態なんですよ。
モスクワに行きますよ。
え?
おお、モスクワだ。
クレムリン宮殿がある。
あのー、何をするんですか?
ああ、プッチンを殺すんです。
え、ロシアの大統領を殺すんですか?
はい。
早くしないと、あいつは核兵器を使います。
その前に殺します。
あー、かわいそうに。
でも、返り討ちに会うんじゃないの。
そうかもしれません。
しかし、もう時間がない。
行きますよ。
ももちゃんはしゃべりながらもどんどん進んでいく。
衛兵は皆殺し。
地下深くに向かっている。
核兵器の発射ボタンは地下50メートルの司令室にあるらしい。
がやがやがや。
おっと、プッチンとその取り巻きにはちあわせ。
あわてて隠れる私。
レーザー銃で戦うももちゃん。
取り巻き連中の撃つ弾丸をかいくぐって戦うももちゃん。
よし。
あとはプッチンだけだ。
あれ、ももちゃんどうしたの。
どうやら、レーザー銃のエネルギー切れ。
にやりと笑い、拳銃を取り出すプッチン。
ももちゃんが渾身の力でレーザー銃を投げた。
ジェット機のような風圧。
プッチンの頭が無くなっていた。
やった。
勝ったよ。
ももちゃん。
やりました。
地球の危機を救うことができました。
はあはあ。
追手が来る前に帰りましょう。
気が付くと、私の部屋に戻っていた。
本当にプッチンをやっつけたのだろうか?
新聞のネット版を開いてみると、「プッチン大統領 心不全のため急死」
夢じゃなかったんだ。
ももちゃん、やったね。
はい。
危ないところでした。
プッチンは頭がおかしくなったんです。
もう少しで、世界が滅亡するところでした。
ねえ、ももちゃん。
はい。
私は何のために連れていかれたの?
ああ、間違えてここに来ちゃって、ついでだから暇そうなけーいちさんを連れて行ってしまいました。
面白かったですね。
・・・・・・。
・・・・・・。
ももちゃん、だっこもふもふの刑だ。
わー、でも、けーいちさんがいたから落ち着いていられたんですよ・・・・・・。
とにかくよかった。
ファミレスでお祝いしよう。
ハイ!
ピザとスパゲッティーとハンバーグとドリンクバーでお祝いしましょう。
これが「プッチン急死」の真相だったんだけど、信じてもらえる?