難事件を解決。
こんにちわ。
雨が降っていて外出できないけど、私は元気です。
みなさんは、私のことを単なるダメ人間だと思っているかもしれない。
私自身がそう思っているぐらいだ。
しかーし、実は私には公にはしていない特技があるのだ。
それは推理、推理小説の推理である。
これまでに解決した事件の数は両手の指でも数えられるぐらいであるが、どれも警察が解決できなかった難事件ばかりだ。
今日はそのうちの一つを紹介してみたい。
名付けて「坂を転がってきた頭」事件である。
事件が起きたのは数年前の春、3月のことであった。
事件の場所については公にできない。
警察から止められているのだ。
3月某日、某県某所にてその事件は起こった。
夜8時ごろ、すでにあたりは真っ暗であった。
近所に住む或井鱈兼次(あるいたらけんじ75歳)が夕食後の散歩をしていた。
閑静な住宅街は物音一つしなかったという。
或井鱈氏が坂道にやってきたとき、それは起こった。
なんと、人間の頭部が坂道をころころと転がり落ちてきたのである。
驚いた或井鱈氏ではあったが、彼は冷静で正義感の強い男性であった。
証拠品である頭部には触れることなく、携帯電話で警察に通報した。
10分後にはあたりに警察官があふれ、近所の家からは野次馬が出てきて騒然となった。
警察の捜査は、頭部が転がってきた坂道の上に集中した。
坂道には血痕が点々としており、それは坂道のてっぺんにまで続いていた。
その近辺の住宅に警察の捜査が入る。
いったいどこから頭部はやってきたのか。
捜査は夜を徹して行われた。
しかし、坂道のてっぺん付近のどの家からも、怪しいものは発見されなかった。
遺体の胴体部分や凶器、怪しい人物など何もなかったのである。
捜査が一か月を超えると、警察の間にもあきらめの空気が広まってきた。
そもそもこの頭部が誰のものなのかさえ分からなかった。
さて、そこで私の登場である。
警察に事件の解決を依頼された私は、現場を虫眼鏡片手に注意深く捜査した。
そして、見事に解決して見せたのである。
・・・・・・。
うーん、推理小説を書くのは難しいな。
またにしよう。
じゃーねー。