第4の猫②
次の日も猫さんはやってきた。
そして、一日中私の股間で過ごした。
明日も来るかな、はたして彼はやってきた。
そろそろ、彼の家を突き止めようと、私は、帰宅する猫さんを尾行した。
ウチの玄関を出て、道路を渡った。
3,4メートルの幅の、まあ、危なくもない道路だ。
そしてウチから見て、2軒目の家に入っていった。
そうか、ここが君の家か。
割と新しくてきれいな家。
庭には芝生がかがやいている。
庭に入った猫さんは、うんなぁと鳴いた。
少しして、網戸を開ける音。
主婦らしき人物がちらりと見えた。
猫さんがジャンプして家に入ると、今度はしまる音。
ふむう。
ここが彼の家なんだな。
キューイちゃん、おかえり。
家の中から声が聞こえた。
ふむう。
キューイちゃんという名前なのか。
もしもし、キューイちゃんは最近いつも、私の股間で寝てるんですよ、といいたいところだが、我慢しよう。
今日はここまで。
キューイちゃんについての調査は続行中であります。